グループ全体の保険一括見直し
コンサルティング事例
お客様の概要
国内に約30の関連会社を擁する企業グループ。
お客様のご要望
- 現在はグループ各社が独自に保険を手配しており、グループの保険の全体像が判らない。
- グループ内の保険代理店が全ての保険を取扱っているが、実質的な担当者は1名のみで、保険の内容も十分把握できていない。
- 殆どが前年同条件の更改で、補償内容が適切かどうか、不安に感じている。
- 保険料コストだけでなく、グループ各社に保険担当者がいて手間を掛けている点も、隠れたコストでは無いかと感じている。
当社における対応と成果
現状の分析結果
お客様からお預かりした保険証券の写しを調べたところ、グループ全体で200を超える保険契約があることが判明。
平均して毎月20件近い更改手続きが必要で、内容を見直す余裕も無く同条件更改を繰り返していたことも明らかに。
補償内容も統一されておらず、同一の事故であってもグループの子会社ごとに受け取り可能な保険金が大きく異なるといった問題点も判明。
さらに、グループ全体では極めて大きな保険契約であるにも関わらず、バラバラに契約していることからスケールメリットが活かせず、全体に保険料が高止まりしていることも明らかになった。
見直しの成果
当社において、これらの問題点を一挙に解決するため、グループとして一括して保険手配を行うことを提案。200以上の保険契約を最大で3契約に集約し、更改に要していた人的コストを劇的に削減すると同時に、スケールメリットを活かし保険料コストも約20%引き下げることが可能に。
その際、グループ各社の事業実態を反映した補償内容で新たに保険を設計。補償金額も、グループの財務内容に大きな影響を与えない範囲の損害を免責とする事で保険料コストを更に引き下げる一方、大規模事故の際には十分な補償が得られる内容とした。
また、事故に関する情報が全て一元的に管理できる態勢を構築し、事故情報の共有→再発防止策の徹底→事故率の低下→保険料コストの削減という好循環を生み出すことを可能にした。